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地域の不動産価値を守る

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様々な変化が短いスパンで起こる昨今ですが、それは資産価値やそれに対する見方にも影響を与えます。

とりわけ、世界的な新型コロナウイルスの流行でこれまでの生活スタイルが変化し、それにより不動産価値に対しての先行きを不安に思う材料が出てきたと感じる方は多いと思います。

特に都市部での地価上昇傾向の終焉を感じさせるようなトレンド感が漂い始めている状況ですが、それは地方にも少なからず影響を与えるでしょう。

そんな中で、どのように「地域の不動産価値を守る」ことができるのか今回は取り上げてみたいと思います。

地域の不動産価値が下がることの弊害

不動産価値の低下とは、どんな事柄を指すのでしょうか?

下記の2つが代表的なケースだと思います。

  1. 土地や建物の価格が下落する(金銭的価値の喪失)
  2. 土地や建物が未使用のまま残っている状態になる(利用価値の喪失)

不動産の価格が下落するというのは購入・賃借する側にとっては一見良いことに思えるかもしれませんが、不動産会社や建築会社をはじめとした不動産・住宅関連の事業者にとっての収益源が減ることを意味し、長期化すればそれらの企業の体力に関わってきます。

また、不動産の利用価値の喪失も意外と深刻で、使われない土地や建物は生産性が低く、地域経済にとっても良い要素とはなりません。不動産は使われてこそ価値を生み出すものだと言えるからです。

そのため、相続はこの不動産の利用価値の喪失を生じやすいイベントです。

相続対策の遅れなどのために相続人の間で不動産相続が不調に終わり、不動産が放置状態されたり、空き家が増えてしまうといったことが考えられるのです。

地域の不動産価値を守るためにできること

地域で不動産価値を守るために企業側と地域住民としての私たちがどのようにそれに貢献できるのかを考えたいと思います。

企業側の取り組み

不動産の相続前相談を受付している不動産会社それに意欲的な建築会社は、この問題を防ぐ大事な役割を担っています。

相続が発生する前に地域住民の相談の窓口としてこういった企業が機能するなら、相続問題にさしかかる人を助けるだけではなく、地域の大切な資産としての不動産の価値を下げることを防ぎ、地方を元気にする取り組みにもつなげていくことができます。

また、「札幌そうぞくクリニック」のような相談事務所もそのような不動産価値を守る取り組みをサポートする存在です。

特に相続前だけではなく相続後の問題もご一緒に考えることができるので、どうぞ札幌での不動産相続問題のご相談がありましたら、当事務所にお問い合わせ下さい。

地域住民としての私たちの取り組み

相続というと「誰に相談していいのか分からない…」という不安がある方も多いですし、一人で対処するには難しい分野であるかもしれません。

事前に不動産相続に関係する情報を調べたり、相談できるような窓口が地域にないかを探すことは、私たち一人ひとりが地域の不動産価値を守ることになります。

調べて分からないことがあっても、相談窓口が分かっているなら相続対策を前に進めることができます。

まとめ

不動産の金銭的・利用価値の喪失は長期的に見て相続の当事者だけではなく地域の損失にもつながるという点をこれまで考えてきました。

そのような状況に、不動産に関わる企業や法律事務所、そして私たち一人ひとりが不動産相続に対してオープンな見方を持って積極的に関わっていこうという意識を持つことが、不動産の価値を守る第一歩になるということなんですね。